ノーベル賞の源へ 

10月19日(金)午後4時現在 残席数 265

★申し込みフォーム、FAX受付は10月19日 (金)午後4時にて終了させていただきます。 それ以降は、当日会場にて受付いたします。 座席数には余裕があると予想されますが、万一満席の場合は悪しからずご了承くださいませ。 チラシをダウンロード
日 時 : 2012年10月20日(土) 12:30 ~ 16:20 (11:15 開場)
場 所 : 福岡銀行 本店 大ホール map
 福岡市中央区天神2-13-1   市営地下鉄空港線天神駅下車 4番出口より徒歩すぐ
対 象 :

高校生・小中高教員の方   定員 600名
  *要事前お申し込み、先着順(引率教員・保護者の方も入場可能です)

参加費 : 無  料

講演内容

12:40-13:25 平野 丈夫 教授 「学習と記憶のメカニズム」
  〈生 物〉 私たちが様々な経験により学習し、また事物を記憶する際には、脳内の神経細胞間で情報伝達を行うシナプス部位が変化しています。シナプスでは、情報を伝える側の神経細胞が化学物質を放出し、それが受け手の神経細胞の受容体分子に作用して情報が伝わります。学習時には、このシナプス伝達の効率が変化するシナプス可塑性という現象が起こります。いかなる分子的なメカニズムでシナプス可塑性が起こるのか、またシナプス可塑性の異常により動物の行動がどのように変化するかを話します。
13:25-14:10 國府 寛司 教授 「ダイナミクスの数学」
  〈数 学〉 時々刻々変化する現象は世の中に沢山あります。私が専門とする力学系理論は、そのような時々刻々と変化する対象(システム)を数学的に研究する分野です。より正確には、決定論的法則に従って時間と共に変化するシステムが基本的な対象です。決定論的というのは、ある時刻でシステムの状態が完全にわかったとすると、それから先のシステムの状態の変化が完全に決まってしまうような法則です。高校で習う漸化式は、実はそのようなシステムの例になっています(そういわれればそうだな、と思いましたか?)。私の講演では、高校で習う簡単な漸化式から始めて、Newton から現代にいたるまでの力学系の研究の歴史をごく大まかにたどりながら、自然科学や工学のいろいろな分野の影響も受けながら発展して来た力学系理論という数学の一分野を紹介します。

14:10-14:25

休    憩  
14:25-15:10 長田 哲也 教授 「銀河系中心のブラックホールが光る」
  〈宇 宙〉 天の川は、夜空の暗いところでは全天を取り囲む帯のように見えて美しい。ガリレオの望遠鏡以来さまざまな発見があったものの、これがさしわたし10万光年にもおよぶ円盤状の恒星の大集団である「銀河系」の姿であることが明らかになってきたのはつい最近のことである。銀河系の中心は私たちから2万数千光年離れたところにあり、そこには星間ガスが時おり流れ込んで星が間欠的に形成され、太陽の質量の400万倍のブラックホールが存在することもわかってきた。来年には、このブラックホールにガスが落ちて行って明るく輝く様子が赤外線望遠鏡でとらえられるのではないかと期待している。銀河系中心の赤外線観測についてお話しする。
15:10-15:55 益川 敏英 名誉教授 「 若者を科学に向かわせるものは? 」

特別講演

益川名誉教授  若者は若者の生活の中で多くのものに接するが、その中で想像もしなかった科学上の出来事や、科学者の姿に接するであろう。その若者はそれらの憧れに近づきもっと知りたいと希求する。
 そしてそれを求めてドンキホーテの如く金盥を頭に載せてロバに乗り旅に出る。そこで自分が夢見た世界の本当の姿とより深い内容に驚き一歩一歩真の科学者に近づいて行く。我々の社会は若者にロマンが持てる社会で在って欲しい。
 私は複合粒子模型の提唱で大きな功績を残された坂田昌一博士に憧れて素粒子研究者への一歩を歩みだした。
【略 歴】
  • 1958年3月 - 名古屋市立向陽高等学校卒業
  • 1962年3月 - 名古屋大学理学部卒業
  • 1967年3月 - 名古屋大学大学院理学研究科博士課程修了
  • 1967年7月 - 名古屋大学理学部助手
  • 1970年5月 - 京都大学理学部助手
  • 1976年4月 - 東京大学原子核研究所助教授
  • 1980年4月 - 京都大学基礎物理学研究所教授
  • 1990年11月 - 京都大学理学部教授
  • 1995年4月 - 京都大学大学院理学研究科教授
  • 1997年1月 - 京都大学基礎物理学研究所教授
              (素粒子論研究部門担当)
  • 1997年4月 - 京都大学基礎物理学研究所所長
              (2003年3月まで)
  • 2003年4月 - 京都大学名誉教授
  • 【受 賞 歴】
  • 1979年12月 - 第25回仁科記念賞(1979年度)
              「基本粒子の模型に関する研究」
  • 1985年4月 - 第1回J.J.サクライ賞(1985年)
  • 1985年6月 - 第75回日本学士院賞(1985年度)
              「六元クオーク模型の提唱」
  • 1995年1月 - 朝日賞(1994年度)
  • 1995年5月 - 第48回中日文化賞(1995年度)
  • 2007年10月 - 欧州物理学会2007年度高エネルギー・
              素粒子物理学賞
  • ノーベル物理学賞(2008年度、南部陽一郎、小林誠と共同受賞)
  • 15:55-16:15
    質 疑 応 答  

     

    申し込み方法: 以下のいずれかの方法でお申し込みください 
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    京都大学理学研究科 社会交流室

    〒606-8502 京都市左京区北白川追分町 
    TEL : 075 (753) 3640 FAX : 075 (753) 3645 
    E-mail :

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    後 援: 山口県教育委員会、福岡県教育委員会、佐賀県教育委員会、長崎県教育委員会、熊本県教育委員会、大分県教育委員会、宮崎県教育委員会、鹿児島県教育委員会

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