ELCAS・最先端科学の体験型学習講座(京都大学理学部)未来の科学者養成講座

ELCAS・最先端科学の体験型学習講座(京都大学理学部)未来の科学者養成講座

体験アーカイブ(第4期)

2011年 2月18日  数 学  物 理  宇宙地球  生 物  化 学

数学

実習1

修了発表のスライド作成

実習2

発表についての打ち合わせ

実習3

数学の問題について議論

実習指導

 伊藤 哲史(准教授)

チューター

 岩木 耕平(数理解析研究所 博士課程 1回生)

 佐藤 敬志(数学教室 修士課程 2回生)

実施場所

 理学部3号館108教室

実習内容

 半年間続いた体験学習も今回が最後となった。直前に迫っていたELCAS修了合宿のプレゼンテーションの準備を行った。発表するテーマは受講生達の希望で「オイラーの公式と5色問題」になった。
証明の数学的な正当性だけでなく、話をする道筋、スライドの見易さについての指導も行った。

受講生の感想

  • 半年という短い間だったけど、とても楽しかったです。次は京都大学に合格して戻ってきます。(予定)
  • 明日の発表のためにグラフをたくさん作った。しかし、みんなの作ったファイルをまとめるときにグラフの線が消えるトラブルがあったりして疲れた。
  • ELCASのおかげで数学をもっと好きになれました。みなさんありがとうございました。
  • 今回でELCASの活動が最後になった。半年間は意外と短かったが、学べたことは多かった。この経験をもとに今後も頑張っていこうと思う。半年間、みなさんありがとうございました。
  • 半年は短かった。またこんな機会があればいいのに。この半年のインパクトは大きかった。もっと勉強しなくては。
  • 半年あったELCASももう終りで名残惜しい。短い間だったが、多くの友人を得られたこと、英語の本で数学を学ぶ貴重な経験ができた。
  • 修了合宿のプレゼンで5色定理を証明します! みなさん今までありがとうございました。
  •  

物理

実習2

比例計数管を組み立てている途中で芯線が切れてしまったので、新しい芯線をハンダごてでつなぎ直しています。

実習1

自分で作った比例計数管でいよいよX線の測定開始。比例計数管にプリアンプをつないでいます。

実習3

比例計数管とプリアンプからの信号をオシロスコープで観測しています。

実習指導

 鶴 剛 (宇宙線研究室 教授)

 信川 正順(  同   特定助教)

チューター

 河畠 久実子(修士課程 1回生)

ボランティア

 中島 真也(博士課程 1回生)

実施場所

 理学部5号館北館262号室

実習内容

実習1:前回の実習に引き続いて比例計数管の組み立てを行った。

(a)比例計数管の側面板とりつけ
(b)タングステン芯線を固定
(c)X線が入射するためのアルミナイズドマイラー窓取り付け
(d)ガスチューブ接続用コネクタ取り付け

実習2:作った比例計数管にテスト線源(55Feと109Cd)をあてて、X線を測定した。

(a)比例計数管+プリアンプからでてきた生信号をオシロスコープで観測。
(b)生信号を波形整形器に通してからオシロスコープで観測。
(c)波形整形器からの信号をMCAに入れ、さらにLANケーブルを通してパソコンにスペクトルを取り込んだ。

受講生の感想

  • 鶴先生はめちゃくちゃおもしろかった。これでELCASが最後だと思うと、すごく悲しい。是非、これからもELCASを続けていってほしい。オシロスコープの使い方がやっと分かった。2年間ELCASにお世話になれて本当に楽しかった。
  • 今日は比例計数管を作って、X線を計測した。自分のカウンターはうまく動かなかったので残念だったが、あのような簡単なつくりのものでもしっかりと計測できることに驚いた。ELCASも今日で最後だ。とても貴重で、楽しい経験だったと思う。この経験を、これからの研究者としての人生に活かしていきたいと思う。半年間、お世話になりました。ありがとうございました。
  • 物理のmemberの人達は本当に面白く、賢く、楽しい人たちでした。初めから終わりまでワイワイしてすごい雰囲気が良くて、物理memberのことがとても好きです。毎回の講義の先生たちは本当に親切な方たちばかりでした。早くから始めて下さったり、延長して下さったり、そして毎回非常に興味深い内容でした。今まで本当にありがとうございました。ELCASに行って、私の運命はきっと70°ぐらい変わったと思います。私は将来文系の学部へ行くつもりですが、大学へ行ったときも理系の子に理科関係のことの話を聞いたり、授業をとってみたり、文系理系両方のことを生涯触れていこうと思います。ELCASの経験は本当に本当に貴重でした。あっという間に終わってしまいました。ELCAS前と比べて好奇心と興味の対象がとても増えて、より積極的になって、世の中にいろいろなことや人がいると知りました。ELCASの経験は私をかなり豊かにしてくれたと思います。その経験を違う方向でも、将来活かしていこうと思います。
  • 昨年の夏、私は鳴り物入りでELCASの面接、レジュメに行ったのは記憶に新しい。ELCASに合格した時、歓びで満ち溢れていたのを昨日のように覚えている。私が物理に興味を持ち出したのは、私が物理チャレンジに参加したとき。科学の楽しさ、面白さを身体全体で感じた。その楽しい科学、特に物理のことを大学で実験できる。それは当時の私にとって又とない千載一遇の好機だった。半年近くにも及んでやった実習、机で見たことがある現象を自分の手で行える。これは至上の歓びでした。そして最終日は自分の好きな原子核物理で修了した。このELCASで学んだことは非常に多い。そして、ここで学んだことを次に生かせるように、勉強の励みにもなった。ここでの経験は一生忘れない。ここで出来た友も忘れない。末筆ながらこんな私を選んでくれた京都大学様には多大なる感謝を申し上げます。高三では参加できないですが、心の中ではずっとELCASと一緒です。有り難う!!ELCAS!!
  • ELCASも今日で終わりになりました。まだ学んでいなかった分野もあったのでとても難しかったですが、達成感はあると思います。今度は物理を必死で勉強して、高校2年生に出直したいと思います。
  • 半年間長いようで短かったです。X線を測るための装置を自分で作るのもスペクトルを測るのも楽しかったです!本当に、普段できないことをいっぱいやって、楽しい友達もたくさんできて本当に楽しかったです!半年間ありがとうございました!
  • 今回は比例計数管を用いてX線の測定を行った。比例計数管の仕組みに関してはかなり詳しく理解できたと思う。今回の実験をすごく楽しみにしていたので、すごく良かった。ELCASが最後というのがすごく名残惜しい。質問をしていて、時間があまりなくて、たくさん感想書けなくてすみません。
  • 比例計数管を作る事から始めて、自分の装置で測定しました。カドミウムと鉄を使いX線を測り,グラフ化して見ました。鶴教授や信川さんやチューターの方々がくわしく教えて下さり、理解することができました。今回ELCAS最後ということでたくさん質問もしました。冊子など丁寧に作ってくださり、色々私達のために用意して下さって、本当にありがとうございました。

宇宙地球

実習1

今日の天気についての解説

実習2

日本の気温の解析

実習3

世界の気温の解析

実習4

まとめ

実習指導

 西 憲敬(物理気候研究室 助教授)

実施場所

 理学部1号館462号室

チューター

 小森 友里(修士課程1回生)

 真鍋 和大(修士課程1回生)

ボランティア

 広瀬 民志(博士課程2回生)

実習内容

 Excelを使って日本の気温変化、全球の気温変化についての解析を行いました。

 前半はExcelに慣れるために簡単な説明の後、日本の京都と潮岬の気温について様々な解析を行いました。長期間の温度変化や、夏と冬の違い、平年値等についての解析やデータ分析を行いました。

 後半は全球のデータを用いて、各々が気になった事柄について表・グラフを作ったり、その変化がなぜ起こったのかを考えたりしました。

受講生の感想

  • 今日の体験学習コースはExcelの使い方についての知識が深まり、データの扱い方がうまくなりました。日本や地球全体の気象変化について、そのノウハウをもとに、何を比較したいかによって様々な表、グラフが出せることにとても面白さを感じました。何時間もその作業をやっていても、まだやり足りないぐらいで、どんどん比較したいものが出てきて、この後そのデータを家でも操作してみたいです。今回で体験学習コースは最後なので、これまでにELCASで学んで理解したことを、家族や友達にも教えたいです。
  • 今日は実際の気象データを解析して、気候変動について自分でグラフを使ったりして調べました。京都の気温平年値の出し方から、、地球規模での温度変化の考え方まで幅広くすることができてよかったです。後半で地球規模のデータを使って自分で好きなように調べていい、と言われた時は最初は何をしたらいいのか思いつかなくて戸惑いましたが、グラフを描いているうちに色々な疑問がわいてきてデータを解析することが楽しくて楽しくて仕方なくなりました。疑問に思ったことを自分でデータを見ながら理由を考えるのは大変でしたが、教授やチューターの方が難しいことをわかりやすく説明して下さったり、一緒に考えて下さったりしたので大変だけどとても面白い作業でした。気象のことは今まで詳しく学んだことはなかったのですが、今回学んですごく興味がわきました。また学べる機会があるといいなと思います。今日が最後のELCASでしたが、本当に最後の最後まで楽しかったです。ありがとうございました。
  • 今回の体験学習コースは、Excelを使って気候に関する様々なことを調べるというものでした。前半はExcelの使い方に慣れて、後半は自分のやりたいことを調べることができました。特に後半が面白かったです。私は50hPaにおける地域別気温をグラフにして特徴を調べたのですが、1991年の気温が急激に上がっているという興味深い結果が得られました。なんだか少し、研究というものに一歩足を踏み入れたような気がして、楽しかったです。ELCASが今回で終わりだなんて、すごく悲しいです。もっともっとたくさんのことを体験させてもらいたいです。今まで教わった先生方やELCAS本部の方には本当に感謝しています。ありがとうございました。
  • 今日の講座はExcelを使ってデータからいろいろと解析をしていくことをしました。先生の指示書に従って進めていき、結果が出ると驚きがあったりして、とても面白かったです。最後は全球データから自分たちの好きな形で解析するという大学でやられていることのマネをさせてもらいました。私は62年間の平均の気温を北半球~南半球という地域別に考え、どのような違いがあるのかということを調べました。Excelを使いこなして、自分で結果を探すということは、とても難しく、しかしとても面白かったです。最後の体験学習で寂しいですが、半年間とても楽しかったです。ありがとうございました。
  • 今日は最終日。ずっとExcelを使ってデータを解析した。最終日は前回、前々回に聞いたことに関連のあることを今までより研究っぽい感じでやった。結構楽しかったし、チューターさんと、何でやろうか?という風に議論できた。Excelのデータをもらったので、家でもやろうと思う、ELCASは今日でおしまいだ。本当にさみしいです。またみんなで集まりたいと思います。おもしろいメンバーと交流でき、実際に宇宙地球について興味のある高校生と、半年間交流でき、本当によかったです。ありがとうございました。この半年間が本当に短く思えましたが、まだ、合宿が残っているので、頑張ろうと思います。
  • Excelを使った気候データ解析は、初めての経験だったので最初は戸惑ったが、作業をしていくうちに慣れて最後にはある程度できるようになった。地球の緯度によって、温度変化の仕方が異なっていた。また、高度によっても全然違っていた。北緯90~75では地上付近の温度変化が大きかったが、赤道にいくにつれ、高度の高い所の温度変化が大きかった。いろいろなデータをつかって解析したいと思った。半年間ELCASで学んだことをこれからも生かしていきたいです。

生物

実習1

発表会についての説明

実習2

スライド作成①

実習3

スライド作成②

実習指導

 戸部 博(植物系統分類学研究室 教授)

チューター 

 掛澤 明弘(植物系統分類 博士課程1回生)

 山本 武能(植物系統分類 博士課程1回生)

実施場所

 理学部2号館

実習内容

 発表会へ向けてプレゼンテーションのおおまかな流れを話し合った。その後これまでの実習の中で各個人が興味をもったものに関して実習内容をまとめたプレゼンテーションスライドを作成した。

受講生の感想

  • 今日は終了合宿のプレゼンの準備をしました。残念ながら私は合宿に参加できないので、みんなのサポートと生物分野のまとめのページを作りました。今日でELCASが最後だと思うと、とても寂しいです。この半年間、様々な研究室でたくさんの貴重な経験をさせていただくことができました。一番印象に残っているのは、電子顕微鏡での観察です。普段では触れることのない電子顕微鏡を操作させてもらえて、本当に感動しました。また、どの研究室でも先生方やチューターさんがやさしく接してくださったので、緊張することなく、楽しめました。半年間という短い期間でしたが、ELCASに参加してよかったです。半年間お世話になり、本当にありがとうございました!!
  • 今日はとうとう最後のELCASになってしまいました。今回は終了合宿のプレゼンテーションの準備だったので、私は友達を手伝ったり、自分でまとめたり、生物分野の始めに流す画面を作成したりしました。その中で、今までの半年間のELCASで学んだたくさんのことを思い出しました。普通に暮らしていたら絶対に経験できないような、とてもおもしろくて貴重な体験をさせて頂きました。これらのことを将来生かせたらいいなと思います。本当にありがとうございました。
  • 今日は、今までの体験コースの中から、一つをそれぞれ選んで、明日の発表のためのプレゼンテーション作りをしました。私の担当は「ミクロの世界」をテーマに、電子顕微鏡についてまとめました。電子顕微鏡を実際に使うのはその時が初めてだったので、とても感動したのを覚えています。今日の夜から、明日の昼までに作成を完了して、しっかりと発表ができるようにしたいです。ELCASでの半年間の活動で、いろいろな貴重な体験ができました。この体験が活かせるように、努力していきたいと思います。半年間、ありがとうございました。
  • 今日は、ELCAS最後の実習ということで、合宿2日目のまとめの発表の準備をした。まとめのスライドを作っていると、今までのELCASをふり返ることができた。僕にとって、半年間のELCASはとても内容が濃く、とても短く感じられた。この、ELCASで学んだことや、体験したことを、これからの人生でどんどん活用していきたい。
  • 今日はパワーポイントの扱い方をとても詳しく教えていただきました。パワーポイントはこれからの人生で何度も使う時がくると思うので、今日の授業はとてもためになりました。今まで先生方が見せてくださっていたパワーポイントも、そこまで計算されていたのかと思うと、プレゼンテーションはとても難しいものなのだなと思いました。明日までには、頑張ってプレゼンを完成させたいと思います。
  • 自分がいままで体験したことを思い出しながら資料を作成しました。一番印象に残った、モンキーパークでのことを発表するので、がんばりたいと思います。

化学

実習1

:講義の様子

実習2

シリカゲルを作る実験

実習3

ガラスを作る実験

実習4

液体窒素を用いたエタノールのガラス化実験

実習指導

 中西 和樹(無機物質化学研究室 准教授)

 金森 主祥(   同    助教)

チューター

 早瀬 元(博士課程1回生)
重野 紘輝(理学部 4回生)

実施場所

 理学部2号館無機物質化学研究室

実習内容

 実験についての簡単な説明を行った後、ゾル―ゲル法および融液冷却法の二通りの方法で非晶質酸化物を作製した。次に、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて、前回学習したエアロゲルや毛髪などの身近な物質を観察した。また、液体窒素を用いてエタノールのガラスも作製し、観察を行った。

受講生の感想

  • 材料のモル比の変化にともなう色の変化を見ることができて良かったです。液体窒素にいろいろなものを入れてガラスにしたのがとても楽しかったです。
  • 混ぜるものを少し変えるだけで出来上がったものは全く違って驚きました。また、1000℃という温度を初めて見ることができ、ガラスが溶けている様子が分かりました。
  • 作製したガラスの色がとてもきれいでした。今回で終わってしまいますが、普段はできないとても良い体験をすることができました。自分の成長に良い影響を与えてくれたと思います。
  • 融液冷却法で作製するとき、鉄板に流しだすのが遅すぎたために小さいガラスしかできなかったけれど、同時に細いガラス糸ができたのでいい体験ができました。
  • 二通りの方法でガラスを作製しましたが、どちらも学校ではあまり学習しない内容だったので、とてもためになりました。ここで学習したことを活かしていけるようになりたいです。
  • とんちんかんな質問も多くしてしまいましたが、丁寧に答えていただいてありがとうございました。今までの体験学習で培った実験のやり方を活かしててきぱきと進めることができました。
  • 材料は同じなのに、酸を加えるか塩基を加えるかでできたものが大きく違っていて面白かったです。まだ1年生なので、来年度も機会があれば参加したいと思いました。

過去の体験コース
2011年

9月17日

  10月 1日
  10月15日
  11月 5日
  11月19日
  12月 3日
  12月17日
2012年
1月 7日
  1月 21日
  2月 4日
  2月18日
第3期以前の体験学習コース